地域で起業したい人

【地域と共に空き家問題解決に取り組む社会起業家 募集】岡山県奈義町 地域おこし協力隊

こんにちは。
岡山県の北東部にある、人口約6,000名のまち「奈義町(なぎちょう)」です。「子どもを育てやすいまち」として、少子化のなかで出生率が日本トップクラス。インスタ映えで一躍有名になった「Nagi MOCA(ナギ・モカ)奈義町現代美術館」や、国定公園にも指定されている標高1255mの秀峰「那岐山(なぎさん)」から見渡す圧巻の平原。子育て・アート・文化・自然環境など、奈義町は地域資源の豊かなところです。

その住みやすさから口コミが広がり、ありがたいことに移住者さんが増加傾向にあるのですが――、「住むところ」が足りていません!

奈義町に点在する「空き家」をフィールドに、地域とともに「住むところ」へ変えていくクリエイティブな社会起業家を募集します! いま全国的にも注目されている「空き家対策」。その先進事例を、自由度の高い、ここ奈義町で生み出せたら、と考えています。

 

◆【募集の背景】移住者さんは増加傾向にあるのに、住むところが足りていない。

現在、奈義町には約200戸の空き家があることがわかっています。ただ、それらはまだ「売ってもいいよ」「貸してもいいよ」という「流通」にはのっていません。空き家が空き家のまま、塩漬けになっている状況です。

空き家に関する制度は整っているのですが(事実、他自治体さんよりも少しだけ補助率などが良いです)、それを生かしきれておらず、移住希望者さんは増えているのに、「提供できる空き家がない」という状態が続いています(令和3年度も4年度も、転入超過)。

そんな課題を解決するために、新しい風を地域に吹かせてくれる地域おこし協力隊として「地域とともに空き家問題解決に取り組む社会起業家」を募集します!

奈義町に点在する「空き家」をフィールドに、地域とともに空き家を「住むところ」へ変えていくクリエイティブな社会起業家にチャレンジしてみませんか?

当然、「じゃあお願いします」というような丸投げは考えていません。奈義町らしく、民間とも行政とも連携しながら、進めていけたら、と考えています。
たとえば、所有者さんの所在や意向を尋ねる「空き家の掘り起こし」をする場合も、奈義町の小字ごとに融通の効くメンバーが揃っている「一般社団法人 那岐(うち)の茶の間」があなたのフォローに入るため、スムースに活動をはじめることができます。

地域と繋がる下地が整っているのが、奈義町の特徴です。

◆【活動の内容】空き家を住むところ・暮らすところに変えるクリエイティブな起業

前提として、こちらがあれこれと指示するのではなく、皆さんの「クリエイティブなアイデア」を具現化する。奈義町はそのサポートができれば、と考えています。ただ、「空き家対策」をする上でかならず必要になってくるのが、下記の活動です。

・空き家の掘り起こし
・掘り起こした空き家の情報整理および発信
・その活用方法の企画

これらの活動については、私たち行政(奈義町役場の情報企画課)はもちろん、「一般社団法人 那岐(うち)の茶の間」がフォローします。
また、上記外の「買い主・借り主と所有者のマッチング」や「リフォーム事業」などは、必要に応じて、あなたの事業としてください。そのため、不動産や地域おこしに関心があったり、不動産業に携わっていた方の応募をオススメします。

そして地域おこし協力隊として、仕組み化あるいは組織化を進め、あなたが核のひとりとなる「空き家問題に取り組む事業体(株式会社や一般社団法人、NPO法人、有志団体など形は問いません)」が立ち上がることを目指しています。

◆【受け入れ団体】奈義町内すべての集落と繋がっている「那岐(うち)の茶の間」

たびたびお伝えしております通り、奈義町の特徴は「ひととの繋がり」です!
奈義町役場の担当者・サポートしてくれる地域づくり団体・地域おこし協力隊OBOGなど、横の繋がりがとても密になっているので、相談しやすい環境が整っています。

なかでも今回、あなたをサポートするのが、主に「一般社団法人 那岐(うち)の茶の間」と「奈義町役場 情報企画課」です。

「一般社団法人 那岐(うち)の茶の間」は、地域づくり団体。子育て・福祉・観光・まちづくりなど、さまざまな部会から成る、奈義町を代表する「地域づくり団体」です。
多岐にわたる部会を抱え、さらに各集落からの参加者がいるため、「那岐(うち)の茶の間」と繋がれば、スムースに活動を進めていくことができます。
2018年にはみんなで空き家を改修して、イベントや多世代の交流ができる、まちの拠りどころ「那岐(うち)の茶の間」を立ち上げました。子ども図書館や工房なども併設して、地域の拠点になっています。

木工が趣味で、まじめで心優しい黒籔富吉さんが代表理事を務めています。
「いま、那岐(うち)の茶の間では空き家調査を進めています。ただ、ここから先は新しいアイデアが必要と思っています。私たちもがんばりますので、一緒にがんばりましょう」

穏やかで、粘り強い性格の情報企画課、井上貴裕さん(趣味は、美術館めぐり)。
「奈義はとっても景色の良いところです。私も着任して間がないですが、奈義暮らしを楽しんでいます。困ったことがあれば、ご相談ください。一緒につくっていきましょう」

ひとあたりが良くて、受け止めてくれる情報企画課、松下貴政さん(趣味は、釣り)。
「私たち町役場と、地域づくり団体はお互いに足りないところを補い合いながら、奈義町を盛り上げています。皆さんのビジョンを伺って、そのお手伝いができれば、と思っています」

◆【募集要項】

1.奈義町の概要
奈義町は岡山県北東部に位置し、北に国定公園那岐山の分水嶺を境として鳥取県智頭町と接しています。中山間地域にも関わらず空が広く感じられる開けた地形で、四季折々の美しい自然に恵まれています。年間を通して過ごしやすい気候で、積雪量も比較的少ない地域です。町には、世界的な建築家である磯崎新氏が設計した奈義町現代美術館や、江戸時代の姿を今に伝える横仙歌舞伎があり、自然に溶け込むようにアートと文化が息づいているまちでもあります。
奈義町は、「子育て応援宣言」に基づく、きめ細やかな子育て支援施策を多年にわたり進めてきた結果、2014年に合計特殊出生率2.81を記録し、以降2.0以上を複数年継続、2019年の合計特殊出生率は2.95など、国内外から「子沢山のまち」、「奇跡のまち」として称されています。
しかしながら、高齢化に伴う自然減、加えて若年者の大学進学や就職に伴う流出などの社会減があいまって明らかな人口減少が進行し、このまま人口減少に歯止めがかからなければ、空家の増加や田畑の荒廃、商店の閉鎖、税収減による公共サービスの低下、さらには、町全体の活力が失われると危惧しています。この町を、毎年沢山生まれてくる子ども達のために、今の元気な状態で残し、次世代に引き継いでいきたいと考えています。
2016年度からは抜本的な人口減少対策を図るため、地方創生事業に積極的に取り組み、一歩ずつですが、町民の機運を含め、まち全体がOneTeamとなり、町民と行政、まちづくりや福祉団体と連携したまちづくりを進めています。

2.募集人員
地域おこし協力隊員 1名

3.募集対象
令和5年4月1日現在で20歳以上40歳未満の方で、次のいずれにも該当する方を対象とします。
① 現在、三大都市圏、政令指定都市、都市地域又はそれ以外の条件不利地域のうち条件不利区域以外の区域に在住の方で、採用後奈義町内に生活拠点を移し、住民票を異動できる方。
② 普通自動車免許を持っている方。
③ Word、Excel、PowerPoint、インターネットの基本的なパソコン操作ができる方であって、SNS(Facebook、Twitter、Instagram など)を活用した地域の魅力発信が得意な方。
④ 地域住民と協力しながら地域活動に取り組める方(居住地区の自治会に加入していただきます。)。
⑤ 地方公務員法第 16 条に規定する一般職員の欠格事項に該当しない方。
⑥ 活動終了後、奈義町内で起業や就業し、将来自立して定住する意欲のある方。

4.活動内容
2019年3月に実施した奈義町空家一斉調査から、町内に217戸の空家が存在することが判明しました。奈義町では、本格的な人口減少社会が到来し、コロナ禍において本物の豊かさが見直される昨今、今後“空家の活用”は、元気な奈義町を次世代に残す重要な取組みであると考えています。
このたび募集する地域おこし協力隊員には、“外部”の視点や既成概念にとらわれない柔軟な発想により、行政、地域、民間事業者等と連携して、空家活用の取組を進めていただくことを期待しています。また、活動のゴールとして、持続して空き家問題に取り組む事業体を立ち上げることも期待しています。
着任後の活動内容を以下に記載しますが、その他の必要な活動については、協力隊員のアイデア等を尊重しながら協議のうえ実施していただきます。空き家対策の前進のため、町とともに一緒になって頑張りましょう。

【活動内容】
・移住者を呼び込むための地域のブランディングや情報発信
・活用可能な空家の掘り起し・所有者等との協議
・空家情報の整理・共有・データベース化
・奈義町空家情報バンク制度の積極的な活用による空家の利活用促進
・空家所有者や町民への「空家活用」の機運醸成に向けた啓発活動(相談会の開催等)
・空家活用に取組む法人や地域団体等との協働
・持続的に空き家問題に取り組む事業体の立ち上げに向けた活動

5.求める人材
(1)求める人物像
・社会起業、地域起業志向がある人
・地域貢献意欲のある方
(2)求める能力
・町民や民間事業者等と良好な関係が構築できる「コミュニケーション能力」
・空家に新たな付加価値を与え、移住者を呼び込むための施策を生み出す「創造力」
・空家所有者に活用を促す「説明力」と貸主と借り手のマッチングを支援する「調整力」
・不動産管理や建築に関する「知識」「経験」「技能」「資格」

6.勤務時間等
原則、月曜日から金曜日の週5日間勤務とし、勤務時間は、午前8時30分から午後5時までとしますが、業務や活動内容に応じて、勤務日や勤務時間が変動します。

7.雇用形態、期間等
① 奈義町の会計年度任用職員として町長が任用します。
② 雇用期間は、任用された日(令和5年10月を予定していますが、任用予定者と相談の上、決定します)から令和6年3月31日までとし、活動に取組む姿勢、事業成果等により委嘱の更新をします。ただし、雇用期間は最長3年間とします。

8.募集方法
町ホームページ、(一社)移住・交流推進機構(JOIN)ホームページ、その他関係機関
ホームページ等に掲載。

9.処遇・福利厚生等
① 報酬月額     203,800円/月
② 期末手当     年額2.55箇月分
③ 通勤手当     会計年度任用職員の給与及び費用弁償に関する条例に基づき支給
④ 住居       町営賃貸住宅又は民間住宅、町内空家に入居予定
⑤ 社会保険等    厚生年金及び社会保険に加入
⑥ 年次有給休暇   奈義町会計年度任用職員の勤務時間、休暇等に関する規則に基づき有給休暇あり

10.応募期間及び手続
① 応募期間 令和5年8月31日(木)~令和5年9月29日(金)
② 提出書類
1)履歴書(顔写真を添付すること)
2)運転免許書・資格証明書の写し
3)面接シート(別紙様式)
③ 提出方法
奈義町役場情報企画課へ郵送、持参またはメール送付
※郵送の場合は、応募期間内に必着のこと
11.選考
① 第1次選考:提出書類を審査し、結果を応募者に通知します。
※1次選考は、応募順に随時行います。
② 第2次選考:第1次選考の合格者を対象に、奈義町において第2次選考試験(面接)を実施します。なお、第2次選考に要する交通費・宿泊費等は個人負担とします。

12.問い合わせ先
〒708-1392
岡山県勝田郡奈義町豊沢360番地1 奈義町役場情報企画課
電話:0868-36-4126 /mail:kikaku@town.nagi.lg.jp

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